インタビュー

2024.09.25

呼吸最適化の魅力は「そういえば〇〇が良くなった!」湘南ベルマーレフットサルクラブと取り組む「”呼吸最適化”プログラム」の効果を紹介

[堀内迪弥選手(写真左)][府川俊一朗トレーナー(写真右)][大貫崇(写真中央)]

シェアする

コンディショニングパートナー(オフィシャルプレミアムパートナー)として湘南ベルマーレフットサルクラブ(Fリーグ・ディヴィジョン1所属)と共に取り組む「”呼吸最適化”プログラム」。トレーニングや試合のパフォーマンスに、呼吸はあまり関係がないような印象を持たれるかもしれません。しかし、アスリートは呼吸を改善することで様々なメリットを得られると、指導を行うアスレティックトレーナー兼呼吸専門家の大貫崇氏は言います。

今回は呼吸改善がアスリートにもたらすメリットを、プログラムを実践している選手・トレーナーに伺うとともに、大貫氏に呼吸の重要性を解説していただきました。

[堀内迪弥選手(写真左)]

1993年1月15日生まれ 滋賀県出身

シュライカー大阪にてFリーグデビュー

2018/2019シーズンFリーグ日本人最多得点を記録し、日本代表へ選出

2022-2023シーズンより湘南ベルマーレフットサルクラブに所属。

2シーズン連続でのチーム得点王、さらには第29回全日本フットサル選手権大会で得点王に輝いたチームを代表するエースピヴォ。

[府川俊一朗トレーナー(写真右)]

1982年8月6日生まれ 愛知県出身

Fリーグ開幕年の2007/2008シーズンから5シーズン名古屋オーシャンズのトレーナーを務め、2012/2013シーズンから湘南ベルマーレフットサルクラブのトレーナーに。

自身が代表である『Fplus』にてアスリートだけでなく一般の方やスポーツ愛好家への治療とトレーニング指導も行っている。

鍼灸師

サッカーC級コーチ

サッカーフィジカルフィットネスC級コーチ

フットサルC級コーチ

[大貫崇(写真中央)]

呼吸コンサルタント/アスレティックトレーナー

高校卒業後に渡米。アメリカの大学・大学院を卒業後、MLBやNBA D-Leagueのチームなどでアスレティックトレーナーとして勤務。

2022年4月に世界に類を見ない「呼吸専門サロン ぶりーずぷりーず」をオープン。現在は呼吸に関連した企業研究や商品開発など法人向け呼吸コンサルティング事業を展開している。

[”呼吸最適化”プログラム概要]

呼吸とコンディショニングの関係

ーー普段のコンディショニングで意識していることを教えてください。

堀内:一番大事にしているのは睡眠で、毎日8時間以上取るように意識しています。食事に関しては朝昼晩の3食に加えて、間食を入れるようにしています。できるだけ空腹の時間を短くして、エネルギーを切らさないように心がけています。

ーートレーナーとして、チーム全体のコンディショニングに対して意識していることを教えてください。

府川:最も重要視しているのは、選手が怪我をしないことです。選手の疲労度や心拍数などを加味した上で、どのような内容・強度のトレーニングを行うべきかを、コーチングスタッフと相談しながら決めています。

 仕事をする上での意識としては、怪我をした後の処置やリハビリよりも、怪我をしないためのアプローチのほうが優先度としては高いです。そのような意味ではトレーニング内容だけではなく、堀内選手の言う通り食事や休養も非常に重要だと思っています。

ーー呼吸改善はコンディショニングや競技のパフォーマンスにおいて、どのような効果がありますか?

大貫:一言で「呼吸」といっても、その意味合いは多岐にわたります。アスリートにとってわかりやすいものとしては、例えば体幹。選手たちにトレーニング指導を行っていますが、呼吸を意識することで表面的な腹筋だけではなく、もっと体のコアの部分まで最適化することができます。そうすることで身体接触時のバランスや、動きのキレの向上に繋がります。

 また、睡眠の質を上げたり自律神経を落ち着かせたり、オフザピッチの場面でも様々な効果があります。プレー中のパフォーマンス向上はもちろんですが、そうした日常生活の質も向上できるようにサポートさせていただいています。

「”呼吸最適化”プログラム」は外傷予防にも効果的

ーー「”呼吸最適化”プログラム」ではどのようなことを指導していますか?

大貫:ほとんどの選手が呼吸について深く考えたことがない状況だったので、まずは「そもそも呼吸とは何なのか」「なぜ呼吸が重要なのか」を理解してもらい、日頃から意識してもらうことが出発点です。その上でトレーニングやストレッチなどの動きを実践してもらっています。お二人は実際にプログラムを受けてみていかがですか?

堀内:今まで競技を続けてきた中で呼吸を意識したことはあまり無かったのですが、一歩立ち止まって考えてみると、人間は呼吸をしなかったら生きられないじゃないですか(笑)。なので、日常生活や選手の質を上げていくためには、根本的に必要な要素なんだと思いました。

 プログラムを受けた感想としては、競技のパフォーマンスが劇的に変化するというよりも、例えば気持ちを切り替える際にリラックスすることができたり、トレーニングや日常の些細なアクションに効果があるものと感じています。


府川:堀内選手の言う通り、プログラムを受けたからといってパフォーマンスに劇的な変化が見られるわけではありません。しかし昨年と比較すると、シーズン開幕から現在まで、急性の外傷以外での怪我人が出ていないんです。

 もちろん怪我には休養や食事なども含めて、あらゆる要素が関係しているので確定的なことは言えませんが、呼吸のトレーニングを取り入れたことも成果の一つだと感じています。

ーー呼吸を最適化すると外傷予防にも効果があるのでしょうか?

大貫:例えば、試合や練習中に相手と接触して足首を捻るなど、急性の外傷はスポーツをする上ではある程度仕方のないものです。ですが、慢性的な痛みや疲労が原因の怪我は防ぐことができますし、トレーナーとしては特に注意を払うポイントになります。そのような部分に関しては、呼吸を最適化することで疲労の蓄積を予防したり、痛みを軽減する効果が出てくると思います。

 お二人が仰る通り、呼吸を改善したからといって、劇的にパフォーマンスやコンディションが向上するわけではありませんが、「そういえば…」といった感じで、後で思い返すと細かな効果が実感できるものだと思っています。

堀内:一つ「そういえば」の話なんですけど…(笑)。心拍数が上がって呼吸が荒くなったとき、これまでは息を吸うことに必死になっていましたが、大貫先生に「息を吸うためには吐くことが大事」だと教えていただきました。

 そこから強度の高いトレーニングのときに、息を吐くことを意識してみると、身体的にもメンタル的にも楽になる感覚がありました。呼吸のトレーニングを取り入れたことで、自分のパフォーマンスにも響いてきていると感じています。

深い呼吸の習慣化をサポートする「ston s(ストンエス)」

ーーお手元に「ston s(ストンエス)」を用意していますが、これはどのような場面で使うのでしょうか?

[ston s(ストンエス)]

からだは本来、深い呼吸をもとめている。 深い呼吸の習慣化サポートデバイス、ston s。

日常にもっと深い呼吸を。充電不要の、使い切りタイプ。リモートワークやワーケーション、旅行など様々な場面で、手軽に携帯でき、お試しいただきやすいモデルです。

大貫:ベルマーレの選手たちのように、日頃から呼吸を意識できる人たちばかりではありませんし、忙しい毎日を過ごしていると、どうしても呼吸への意識が薄れてしまいます。そんなときに「ston s(ストンエス)」のようなアイテムを使うことで、呼吸への意識を呼び戻すことができます。例えば練習の前後や仕事の合間、就寝前など、マインドを切り替えるきっかけにしてほしいと思います。

ーーお二人は使用してみていかがですか?

堀内:シンプルに味が美味しいですね。僕はエナジードリンク味が好きです(笑)。

府川:私はヘビーユーザーです(笑)。選手はもちろんスタッフ陣も、日頃から神経をすり減らしながら練習や試合に臨んでいます。これがあると呼吸に意識が向いて、気持ちを落ち着かせるきっかけになりますし、隙間時間などでも深い呼吸をすることで、リラックスできています。練習が終わった後、伊久間監督が監督室で使っているのをよく見かけます(笑)。

大貫:カフェインが配合されているフレーバーは、例えば試合当日に家を出発するときやウォーミングアップ前など、集中力を高めたいシーンでも活用することができます。それぞれが自分に合った使い方をすることで、パフォーマンスやコンディションの向上に役立たせることができると思います。


呼吸トレーニングの魅力は「そういえば

ーー今後、呼吸のトレーニングを通じて取り組んでいきたいことや、意識していきたいことを教えてください。

府川:大貫先生のようなスペシャリストからご指導いただけることで、私自身もトレーナーとして勉強させてもらうことが多々あります。呼吸を含め、あらゆる情報を有効活用することで、まずは怪我をしにくい環境や習慣を作っていくこと。その上でクラブとして結果が出せれば最高だと思うので、呼吸のトレーニングに関しても継続して取り組んでいきたいと思っています。

堀内:呼吸のトレーニングを取り入れてから、思い返せば僕自身もシーズン前半戦は怪我をせず、良いコンディションで戦うことができました。シーズン後半戦のほうが試合数も多いですし、身体的にも精神的にも疲労が溜まるシーンが増えてくると思うので、教わったことをしっかり継続していきたいと考えています。僕たちの目標はリーグ優勝なので、優勝した後に「そういえば呼吸を意識し続けていたな」となればいいなと思います。

大貫:呼吸は見えないものなので、トレーニングの数値や「ston s(ストンエス)」などのアイテムで見える化をして、日頃から呼吸を意識することが重要だと考えています。また、スポーツ界のみならず日本の社会全体に通じることだと思いますが、短期間で劇的な変化が望めるものに飛びつきやすい傾向があると感じています。そうした中で今日お二人も仰っていましたが、「そういえば良かったな」という感覚に価値を見出す人が増えてほしいなと思います。

シェアする

HOME コラム 呼吸最適化の魅力は「そういえば〇〇が良くなった!」湘南ベルマーレフットサルクラブと取り組む「”呼吸最適化”プログラム」の効果を紹介