目次
【受験生必見】勉強に集中できない時の対処法
勉強に集中できないときの対処法は、主に以下の7つが挙げられます。
- 勉強する教科を変える
- 時間を決めて休憩する
- スマホを近くに置かない
- 深呼吸をして息を整える
- 甘いものを食べる
- 机の上を整理する
- 室温を変える
勉強する教科を変える
勉強に集中できない時、勉強する教科を変えると良いでしょう。やる気が出ない時にそのまま同じ教科を勉強し続けても、集中できる可能性は低いです。しかし、やる気が出ないと感じた時、勉強する教科を変えると、集中できるケースがあります。
そのため、集中できない時に、得意な教科と苦手な教科を交互に勉強することは、良い気分転換になるでしょう。また、同じ教科の勉強であっても、暗記から問題を解く勉強に変えるなど、勉強の内容や方法を変えることでも集中できることがあります。
時間を決めて休憩する
時間を決めて休憩することも、勉強に集中できない時の対処法として良いと言えます。集中力が持続しやすい人でも、脳が疲れてしまうため、長い時間勉強することは難しいです。脳が疲れ、集中していない状態で勉強をするよりも、時間を決めて適度に休憩をした方が集中できる場合があります。
そこで、1時間の勉強につき5分の休憩を目安に休憩すると良いでしょう。そうすることで、脳の疲れがとれやすくなり、集中して勉強ができると考えられています。その際、タイマーなどで時間を計って休憩するのもおすすめです。
スマホを近くに置かない
スマホを近くに置かないことも、勉強に集中する良い方法と言えます。スマホが近くにあると、SNSやゲームの通知により気が散ってしまったり、少しスマホを確認するつもりでも、気がついたら数十分も時間が過ぎていたという事態になる可能性が高いです。
そのため、勉強する時間を確保するためにも、スマホは自分の近くに置かないようにしましょう。スマホが視界に入らないと気が散らなくなるため、勉強に集中できることが多いです。
また、近くにスマホを置かないようにしてもスマホを見てしまうという人は、家族に預かって貰うと良いでしょう。
深呼吸をして息を整える
勉強に集中できない時に、深呼吸をして息を整えることも良い対処法と言えます。呼吸は頭に酸素を届け、脳を働かせる大切な役割を担っています。集中できない時は呼吸が浅くなり、脳に酸素が届きづらくなっているケースが多いです。
そこで、深呼吸をして息を整えることで、脳に酸素を届けることができ、勉強に集中することができるでしょう。
なお、鼻から大きく息を吸ってお腹にため、ゆっくり口から吐き出すことで、正しく深呼吸ができる場合が多いです。
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甘いものを食べる
甘いものを食べることで、勉強に集中できる場合があります。勉強をすると頭を使うため、脳のエネルギーが不足しやすくなります。この不足分のエネルギーを補充するため、主にお菓子やリンゴ、桃などの果物に含まれているブドウ糖を摂取すると良いでしょう。
また、ブドウ糖を摂取することで眠くなりにくくなったり、記憶力を高める効果もあると考えられています。なお、勉強しながら甘いものを食べると気が散ってしまう可能性があるため注意が必要です。甘いものは、勉強を始める前や、休憩中などに食べると良いでしょう。
机の上を整理する
机の上を整理することも、勉強に集中できない時の良い対処法になりえるでしょう。脳は物が目に入ると、その情報を無意識で処理すると考えられています。そのため、机の上に物が散らかっていると処理する情報が多いため、集中しにくくなる可能性が高いです。
実際に勉強をする机の上にノートや参考書が散らかっている人は、机の上には、取り組んでいる教材のみにすると良いでしょう。
室温を変える
室温を変えることで、勉強に集中できるケースもあります。部屋が寒すぎたり温かすぎたりすると、体が冷えてしまったり気が抜けてしまうため、集中できない場合があります。
そこで、集中して勉強するためには、自分が快適と思う温度に調整すると良いでしょう。快適と思う温度は人や季節によって異なりますが、21度〜25度に設定すると良い場合が多いです。また、冬には22度前後、夏には25度前後で設定するのがおすすめです。
勉強に集中できない主な理由・原因
勉強に集中できない原因として、主に以下の5つが挙げられます。
- 勉強する環境が良くない
- 体や精神の状態が良くない
- スマホを見てしまう
- 友達の誘いに乗ってしまう
- 睡眠が不足している
勉強する環境が良くない
勉強する環境が良くないことは、勉強に集中できない理由の一つと言えます。机の上や部屋が散らかっていたり騒音によって気が散りやすい環境では、勉強に集中しにくいです。家では誘惑が多すぎるためカフェや図書館など家以外の場所で勉強したいという人は多いでしょう。
しかし、カフェなどでは人が話したり笑う声が起きやすいです。そのような場所は、周りの音が気になりがちな人にとって集中して勉強することが難しい場合が多いです。そのため、さまざまな勉強する環境を試して、自分に適した環境を選ぶことが大切だと言えます。
体や精神の状態が良くない
体や精神の状態が良くないことも、勉強に集中できない理由の一つとして挙げられます。熱が出ている時など頭が正常に働かない場合は、勉強に集中できないことが多いです。また、ストレスなどから精神面が安定していない時も勉強に集中できない可能性が高いです。
したがって、心身の健康状態を整えることも、勉強に集中する上で大切と言えます。もし、集中力が低下した状態が2週間以上継続する場合は一度医療機関を受診することを勧奨します。
スマホを見てしまう
スマホを見てしまうことも、勉強に集中できない原因である場合が多いです。勉強机の近くにスマホが置かれていると、ふとした時にスマホを手に取ってしまうことがあるでしょう。少しスマホを確認するつもりでも、長い時間遊んでしまう可能性があります。
そのため、勉強をする時は、スマホを近くに置かないように注意することが必要でしょう。
友達の誘いに乗ってしまう
友達の誘いに乗ってしまうことも、勉強に集中できない原因と言えます。勉強をするべきなのに、兄弟や友達からの誘いを断り切れず勉強をするのをやめてしまったり、遊びに行ってしまったりする可能性があります。
とはいえ、人と話すことでリフレッシュできることもあるため、適度なつきあいを心がけると良いでしょう。また、友達と一緒に勉強することも、友達と話してしまうことから集中しにくくなる場合があるため、注意が必要です。
睡眠が不足している
睡眠が不足している状態も、勉強に集中できない原因であるケースがあります。睡眠が不足している状態では脳の疲労が回復しきれず、頭が正常に働かない可能性が高いです。頭が正常に働かない状態では、集中が維持しにくいでしょう。
そこで、睡眠不足を感じた時は、15分ほど仮眠を取ることが良いと考えられています。仮眠をとると、疲労回復や眠気の解消に少なからず貢献できることがあるため、仮眠後は高いパフォーマンスを発揮できる場合が多いです。
【集中力を保つには?】勉強に集中する方法
勉強に集中する方法は、主に以下の7つが挙げられます。
- ご飯を食べ過ぎない
- 睡眠時間を適切にとる
- 集中できるルーティンを作る
- 運動を習慣化する
- 目標と勉強計画を作る
- 手を動かして勉強する
- 集中できる環境を作る
ご飯を食べ過ぎない
ご飯を食べ過ぎないことは、勉強に集中する方法の一つと言えます。糖質が含まれるものを食べ過ぎると急激に血糖値が上がり、「インスリン」という血糖値を下げるホルモンが大量に分泌されます。これにより血糖値が急低下することで、頭がぼんやりとしてしまい、集中できなくなってしまう可能性が高いです。
そのため、ご飯を食べ過ぎないように量を調整することが大切と言えます。
睡眠時間を適切にとる
睡眠時間を適切にとることも、勉強に集中する上で大切でしょう。睡眠不足が続くと集中力のみではなく記憶力や考える力といった脳の機能が、正常に働かなくなりやすいです。
このようなコンディションにならないために、睡眠時間を7〜8時間確保すると良いと言われています。また、毎日同じ時間に起きることも大切だと考えられています。
集中できるルーティンを作る
勉強に集中するために、集中できるルーティンを作ることも良い方法と言えます。ルーティンを作り実践すると、勉強をする体の準備が自然とでき、勉強の初めから集中できる可能性が高いです。
例えば、勉強をする前にコップ一杯の水を飲んだり、勉強の始めは必ず計算問題を解くなどのルーティンを作ると良いでしょう。
運動を習慣化する
運動を習慣化することで、勉強に集中できる可能性が高いです。少し呼吸が乱れる程度の運動をすることで、記憶力や集中力が上昇すると言われています。これは、運動をすることで気分転換に繋がり、さらに脳の血行も良くなると考えられているからです。
例えば、勉強をする前に5分程度のストレッチや筋トレをすると、集中力が向上しやすいでしょう。
目標と勉強計画を作る
目標と勉強計画を作ることで、勉強に集中できると言われています。
事前に自身の目標を立てた上で、それを実現できるように勉強のスケジュールを決めることで、一日にやるべきことが定まるでしょう。そのため、勉強計画をやり遂げようとすることから、集中できる可能性が高いです。また、勉強計画を立てることで、次は何を勉強しようか考える時間を削減できます。
なお、勉強計画の立て方は、まず目標を定め、それから一カ月ごと、一週間ごと、一日ごとというように細かく決めていくと良いでしょう。
手を動かして勉強する
手を動かして勉強をすることで、勉強に集中できる場合が多いです。集中して勉強をしている時、ノートに問題を書いて解くなど、実際に手を動かしているという人が多いでしょう。このように、脳の活性状況は手に現れると考えられています。
そのため、集中して勉強したい時、ノートに知識を整理するなどの、手を動かす勉強の方が良い可能性が高いです。以上から、勉強は暗記や参考書を読むようなインプットより、手を動かすアウトプットに重きを置いた方が良いと言えます。
集中できる環境を作る
集中できる環境を作ることも、勉強に集中する良い方法でしょう。ものが散らかっていたり、騒がしい環境では、勉強に集中できない人が多いです。これは、勉強中に目や耳から入ってくる余計な情報を処理するために、脳を使用してしまうからだと考えられています。
なお、自室を集中できる環境に整えることが難しい場合、塾の自習室などを使用しても良いでしょう。
集中できる勉強計画の立て方
集中できる勉強計画の立て方は、主に以下の3つの方法があります。
- 嫌いな教科を好きな教科で挟む
- 自分に合ったレベルの問題に取り組む
- 目標から逆算し勉強スケジュールを立てる
嫌いな教科を好きな教科で挟む
嫌いな教科を好きな教科で挟むことは、集中できる勉強計画の立て方としておすすめと言えます。一日の中で、嫌いな教科ばかりを勉強し続けてしまうと、モチベーションが下がってしまい、集中できない時間が生まれる可能性が高いです。そこで、嫌いな教科を勉強している合間に、好きな教科を挟むことでモチベーションを保って、勉強することができるでしょう。
また、一日の勉強は好きな教科から始めると、テンポよく勉強をすることができ、一日のパフォーマンスが上がる可能性が高いと言われています。
自分に合ったレベルの問題に取り組む
自分に合ったレベルの問題に取り組む計画を立てることが、集中する上で大切だと言われています。自分のレベルに合っていない難しい問題ばかりに取り組んでも、問題が分からないことにイライラしてしまい、集中できない可能性が高いです。したがって、勉強計画を立てる時は、自分のレベルに合った問題を解くように計画を立てると良いでしょう。
なお、問題が難しすぎると感じたら、難易度を下げた問題に取り組むと良い場合が多いです。自分が解ける問題を解くことで、自信を取り戻すことができ、モチベーションの回復に繋がる可能性が高いです。
目標から逆算し勉強スケジュールを立てる
目標から逆算し、勉強スケジュールを立てることも勉強に集中する上で大切でしょう。この勉強計画は、目標を達成するために不足しているものは何か、どのような問題を解決すれば目標に近づけるかを考えて立ててみましょう。
そうすることで、目標を達成するために必要な勉強を効率的に行うことができ、目標に近づいていることを感じられるため、結果的に勉強に集中できる可能性が高いです。
勉強に集中できない時に関するよくある質問
わからないときにイライラしない方法はありますか?
勉強が分からない時にイライラしない方法として、基礎を学習し直すことや問題がわかる人に教えてもらうことなどをすると解決できる場合が多いです。勉強が分からない時、その問題の基礎が身についていない場合が多いです。
そのため、基礎を学習し直してから分からない問題に戻ることで、解決する可能性が高いです。それでもわからない場合は、友達や先生など問題を理解している人に質問をしましょう。
以上のような方法を試すことで、勉強が分からない時のイライラが解消するでしょう。
集中力を維持できる時間はどれくらいですか?
人が集中力を保てるのは、数十分が限界と言われています。高い集中力を保てるのは15分程度、適度な集中力の維持は90分程が限度でしょう。
どれほど集中力が高い人でも長時間集中力を維持することは難しいため、適度に休憩することで気分転換をすることが大切だと言えます。
音楽を聴きながら勉強することは良いですか?
音楽を聴きながら勉強をすることは、様々なメリットがありますが注意するべき点もあります。まず、音楽を聴きながら勉強をすることのメリットは、周りの音を気にせずに勉強することができることや、穏やかな気持ちで勉強に取り組むことができる点だと言われています。
しかし、音楽に慣れてしまうことで音がない環境で集中できなくなってしまったり、歌詞を聴きこんでしまうというデメリットも考えられます。
休憩はどのように取ると良いですか?
自分の集中力が切れてきたと感じた時に、休憩を取ると良い場合が多いです。人が集中できる時間は数十分が限界と言われているため、長時間作業をし続けるのではなく、1時間に5分程度を目安に休憩を取ると良いでしょう。
【監修者プロフィール】
江東こころのクリニック院長
谷本 幸多朗 医師
九州大学医学部卒業後、帯広第一病院にて救急医療や外科及び内科の研修を経験する。
2013年より久喜すずのき病院にて精神科急性期医療を後期研修し精神保健指定医となる。
2018年より江東区にて一般メンタルクリニックに加えて認知症デイケアを併設した物忘れ外来も行う精神科クリニックである江東こころのクリニックを開業し、現在に至る。
主な経験
- 精神保健指定医の経験あり
- 製薬会社主催の各講演会や地域の医療職対象の勉強会において講演や座長の経験多数あり